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5月31日 [人]

もう一度強い国になろうなんて、戦争の現実を知らない馬鹿な政治家たちが今、日本を治めている。
とんでもない民俗の劣化です。国民が愚かになりましたね。小金を持ったために、ほとんど総バカになりました。中略〜
アメリカに戦争で負けたくらいのことで、こんなに品性が下劣になったことが、日本の地獄だと思います。わたくしは西洋を放浪しましたが、フランスでもイタリアでもずっと勝っている国はありません。地中海で金ができれば弱い奴からぶんどつて、ということを繰り返してきた民俗だから、民衆がしつかりしている。日本は一度も負けたことがなかったから、負けることにだらしない。抵抗力がないんですね。一回だって皆殺しにあつていない。
こんな国、攻めてくるはずないじゃないかって言うんです。
島国で人間しかいなくて、金銀ラジュームも出ない。
中略〜
千二百年前に、万葉集を編んだ民俗が、西部劇が歴史みたいな連中に、、、、
ここまで成り下がることは惨めではないですか。

私は戦前に生まれ、戦争のおかげで、今の自分ができたのかもしれません。
戦争がなければもっと鼻持ちならぬ馬鹿だつたかもわからない。
毎日「死」と向かい合わせて生きるような地獄の中で、ほとんど少女期を過ごしましたから、戦争が私を養ったのです。

戦争がいかに悪いか、他殺であるかということを、今でも堂々ということが出来ます。
大変なことですよね。先の戦争中にわたくしは、反戦論者でしたが、
治安維持法で親兄弟まで危なかったことを未だに悔いているんです。
間もなく自分の寿命もつきるんだから、今度こそ勇気を持って発言しようと思ったんです。

弾圧の時代に幼児期から青春時代を生きた一人の少女は、今97歳、画家堀文子という人の生き様を知りたいと読み始めた。

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5月30日 [言葉]

言葉と文字と、其の関係は面白い。本音と建前のような距離感を持つのか。
図書館で借りた、「日本語を作った男 上田万年とその時代」山口謡司著 集英社インターナショナル刊を読んだ。

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数年前から、地元で古文書の解読会に参加している。江戸から明治、手書きで書かれた文書の読み方と、方言、その意味内容に、今との隔たりを感じる。言葉はなぜ生まれ、それが言文一致の世界を目指したメカニズムがこの本の中で、よくわかるような気がした。

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印刷の普及が、日本語のなかの共通語の世界へと、拍車をかけ、手書きや、話し言葉の曖昧な世界から、共通の伝達精度を高める世界へ、移行したのが何故なのかよくわかる。

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森鴎外と夏目漱石二人が時代に求め、未来に託した世界が何か切ないほどにわかる。取り残されることを承知の鴎外のが好きだが、近代や現代は言文一致の世界をめざし、文字は視覚言語の世界に移行。
言葉は意味よりも記号の度合いをより強めている気がする。
現代は、言葉も文字も超えた、新たな日本語の世界に突入しているのかもと感じた。


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5月29日 [水]

露の玉が三つ葉や、蕗の葉の周囲を飾る。

地に吸わる露の命の光さす むおん



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東京目黒美術館で、高島野十郎展を見た。闇を描きたかった画家の月という作品は、澄んだ宇宙の広がりと、深い深い空気感を湛えていた。

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新宿御苑で描いたプラタナスの木は、今もその木がある喜びを伝えてくれた。
いつかこの樹に逢いに行きたい。

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木賊屹立す天目指し ムオン

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5月28日 [アート]

友人に昔、シャボン玉を捕まえる方法を教えて貰った。
シャボン玉の溶液に好きな色の絵の具を混ぜる。
ストローでシャボン玉飛ばし、白い紙をシャボン玉に近づける。
シャボン玉が紙の表面に衝突すると、見事にシャボン玉は、紙に定着する。
宙を飛んだシャボン玉が紙の中に現われてくる。
お試しあれ。今日は目黒で懐かしい人々と再会しました。
シャボン玉のように今は数時間前に会った人々の余韻が脳裏に蘇ります。




今とうその瞬間の遥か夏 むおん




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5月27日 [雨]

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昭和9年(1934)湘南大磯町の貸別荘、貸間の相場、貸別荘一夏50−300円。貸間一畳あたり1円前後。大磯町湘南遊歩道終点の郵便局付近を大磯銀座と改称、毎月10日デーを開催とある。

平成28年(2016)大磯町は霧雨に風強し。

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近所で雨の中、真っ赤なレッドベリーの実が美しかった。雨で緑が深まり緋があり、紅があり、朱がある木の実が揺れる。

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   ジューンドロップ 吹笛転ぶ路地の奥  ムオン  




5月26日 [世界]

岡潔さんという数学者の、数学する人生というタイトルの、本を読んでいる。

岡潔さんによる、「情緒」というものが必要だという話に大変興味がある。
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目の前に山がある。山は五月の霞に覆われ、様々な木々の緑が薄くなって見える。この見方は、一つの知的な見方。
樹々の緑は青みを帯びたものから、黄味や、赤み、灰色の雲は、紫みを感じる。
これが感覚的な見方。


この二つが、私たちの住んでいる世界。理性の世界の見方です。
それ以外に、見ている山を存在感と見る見方があります。
見ている山の空気や匂い、皮膚で感じる実感を、存在感といいます。

これらの他に第三の情緒と見る見方があると、岡潔さんは言います。
霞のかかる山々は、いいなあと見るのが情緒です。
私たちの価値判断は、本当はこの情緒から来ています。
その情緒とは仏教が、言及する世界です。

西洋は古くから物質の世界の探究が歴史となつています。
東洋や日本は、精神的な世界の探究を仏教を中心に探究してきました。
数学の研究とは、情緒を数学というかたちに表現しているのだそうです。

数学と情緒かなり離れた世界と、感じていたのですが、人という根幹の情緒が何か大事な気がすることは、読んでいて何となく見えてきました。

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蛸壺やはかなき夢を夏の月 芭蕉


明石の浜で蛸壺に入った蛸が見上げる天空の月、夜が明ければ命がない蛸の儚さ、月と海を見つめる人が詠んだ句か。「俳諧とは、浅きより入りて深きに入り浅きに戻る心の味なり」と芭蕉。
明治以後の俳句には、例外なく視覚的観点の句となるが、芭蕉の江戸時代の句にはそれがないと岡潔さんはいう。視覚的観点は何故生まれたのか。

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影人の動きに梅雨の匂いたつ むおん


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5月25日 [言葉]

「無明」という言葉が、気になりだしタブレットで検索してみた。無明とは文字どおり、光のない世界の闇だという。闇は存在するか?見えない世界だけなのか。光とは何か。

「無明」とは、迷いの世界だともある。絶えず最近は、自分が無明の世界にいる。
眼を瞑ると、何も見えなくなるが、微かに浮かぶ画像がある。
見るということは何か。

昔、舞台の上のスポットライトを、光のスポットライトから、闇のスポットライトに変えることが出来るか真剣に考えた事がある。闇のスポットライトが当たると、そこに存在していた物が見えなくなる。
光が当たると見える世界が、闇をあてて見えなくできる。

痛快だろうと思ったが、怖い世界かもしれない。闇のスポットゾーンありそうな気もしてくるのだが。

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ネガとポジの関係に、カラーの補色対比の反転を組み合わせたいと思ったが、今の画像変換ソフトなら簡単にできるのだろうか。

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さかさまの世界の夏があける朝 ムオン

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5月24日 [鳥]

大磯駅前から空を見上げていたら、数十羽のアオバト達が丹沢の山に、帰って行きました。高い空に絹雲が幾筋も、刷毛で描いたように広がっています。ハト達も、かなり上空へ高度を上げて飛んで行きました。サンダースホームの森からはアオバト達の低い合唱が聞こえてきました。駅舎に巣作りする燕達もやってきています。爽やかな五月も終わり、暑く蒸し暑い夏がやってきます。

昼顔の蕾が開きました。淡い淡い紅色です。





サイダーの泡より淡き疲れかな 川上弘美



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満月の冴えかえりすぎし五月かな 無音





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5月23日 [花]

近所に昼顔が咲きだしたので一枝拝借。鳥籠の中に放った。羽を広げ薄紅色の昼顔は恨めしそうに外を眺める。竹の格子の向こうとこちら側はひっくり返れば、中が外、外が中の世界。



       


     籠の鳥薄紅色の夏となる  むおん




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    花みれば檻消えたりし初夏のひと   むおん






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  昼顔の格子の影に夏光る  ムオン

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  鉄格子の中の女死刑囚の夏 ムオン

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  飴玉一つもらい花開く夏   ムオン


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 サミットも囲いの中のセコイ夏  ムオン

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  禁断の花弁食べしは夏狐   ムオン

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  天から昼顔へ催促状の下る夏  ムオン

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  籠の花向こう側にも夏がある ムオン

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  銀花とう香りの花の夏の宵 ムオン

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  籠を開け花びらはなつ夏花の鳥  ムオン


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5月22日 [遊び]

黒塗りの漆の盆に、ヤスリをかけ始めた。隅の曲げ具合の構造がはっきりと顕われる。
全ての塗られた漆を落とせば、100年ほど前の白木の盆となる。何度も補修された絵本が漆の黒の違いは、流れた時間が今にたどり着いた気配が濃厚。白木に木の香が蘇ったように思える一瞬。

函館の洋館には、何層ものペンキが塗られてきた記憶の色層があると何時か読んだことがある。

赤瀬川源平さんは晩年に、家具達の塗装を剥ぎ取り、ハグ「抱擁」すると名付けていた。紙ヤスリで木肌の表面を擦る行為は、本当に抱擁する手のひらの感覚がする。



漆黒の闇に夏日の角がたつ 無音



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夏の暗闇運ぶ箱舟の火 むおん

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あとすこし曲がれば平和の夏が待つ ムオン


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